目次
プロフィール
鏡音リン・レンは、クリプトン社のキャラクター・ボーカル・シリーズ第2弾として登場したバーチャルシンガーです。
最大の特徴は、声優・下田麻美さん一人による、少女の声(リン)と少年の声(レン)の2つのデータベースが収録されている点です。
「鏡に映った異性」というコンセプトを持ち、ペアとしても個人としても高い人気を誇ります。
公式情報 (鏡音リン・レン)
項目 | 鏡音リン (Kagamine Rin) | 鏡音レン (Kagamine Len) |
---|---|---|
開発会社 | クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 | クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 |
最初の発売日 | 2007年12月27日 (VOCALOID2) | 2007年12月27日 (VOCALOID2) |
音声提供者 | 下田麻美 (声優) | 下田麻美 (声優) |
年齢 | 14歳 | 14歳 |
身長 | 152cm | 156cm |
体重 | 43kg | 47kg |
イメージカラー | オレンジ | イエロー |
その他設定・特徴 | キャラクター・ボーカル・シリーズ02。一つのパッケージに両方の歌声データベースを収録。Act2、Append、V4Xといったアップデート版が存在。 | キャラクター・ボーカル・シリーズ02。一つのパッケージに両方の歌声データベースを収録。Act2、Append、V4Xといったアップデート版が存在。 |
クリプトン社は、鏡音リン・レンの関係性について(たとえば双子なのか、鏡のような存在なのかなど)、あえて明確には定義していません。
この少し曖昧な設定が、ファンの想像力を大いに刺激し、楽曲やイラスト、物語など、さまざまな形で自由な解釈による二次創作が生まれるきっかけとなりました。
こうした柔軟な捉え方ができることで、リンとレンはキャラクターとしての奥行きを増し、長く愛される存在になっているのです。
また、初音ミクと同じように、鏡音リン・レンも「Act2」「Append」「V4X」などのバージョンアップを重ねてきました。
これらのアップデートでは、初期の使いにくさが改善されたり、「Power」や「Warm」「Cold」「Serious」といった新しい声の表情が加わったりして、より幅広い表現が可能になっています。
その結果、エンジンが進化しても、リン・レンは今もなおクリエイターたちにとって魅力的な選択肢であり続けています。
人気グッズ
鏡音リン・レンのグッズは、二人セットのものと、それぞれ単体のものが両方展開されています。
基本的なグッズの種類は初音ミクと共通していますが、リンのオレンジ、レンのイエローといったイメージカラーや、二人の関係性をモチーフにしたデザインが特徴です。
フィギュア

ねんどろいど(単体、ペア、Append版など)、スケールフィギュア、figma、プライズフィギュアなど。
ぬいぐるみ

ねんどろいど(単体、ペア、Append版など)、スケールフィギュア、figma、プライズフィギュアなど。
アパレル

Tシャツ、パーカー、アクセサリーなど。二人のイメージカラーを取り入れたデザインが多い。
キーホルダー・ストラップ

アクリル製、ラバー製など。特定の楽曲イラストやイベントデザインも人気。
文房具・雑貨

クリアファイル、缶バッジ、ステッカーなど。
イベント限定品

マジカルミライ、SNOW MIKUのほか、14周年記念ライブ「Two You」のような単独イベントの限定グッズ(ペンライト、法被、タオル、タペストリーなど)も存在します。
コラボレーショングッズ

ラスカル、LISTEN FLAVOR、CRECO、MAYLAなど。
グッズ展開の面では、鏡音リン・レンをペアとして楽しむファンはもちろん、どちらか一方のキャラクターを特に応援しているファンにも向けて、ペアアイテムと個別アイテムの両方が用意されることが多くなっています。
こうした展開は、さまざまなファンの好みに応えるための工夫であり、より幅広い層に届けようという意図が感じられます。
また、「Two You」のようにリン・レンにフォーカスした記念イベントでは、ふたりに特化した特別なグッズが登場し、ファンにとっても大きな楽しみのひとつになっています。
こうしたイベントや商品展開からは、クリプトン社がリン・レンの熱心なファン層をしっかりと意識していて、大きなボカロファンコミュニティの中にある“リン・レン推し”のサブコミュニティを大切に育てようとしている姿勢がうかがえます。
コラボレーション
鏡音リン・レンは、初音ミクと共にクリプトン社の主要プロジェクトやコラボレーションに頻繁に登場します。
イベント
マジカルミライ、SNOW MIKU、MIKU EXPOなど。単独ライブとしては14周年記念の「Two You」が開催されました。
ゲーム
『初音ミク -Project DIVA-』シリーズ、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』など、多くのリズムゲームに登場。
企業・ブランド
SEGA、グッドスマイルカンパニー、ファミリーマート(過去)、LISTEN FLAVOR、CRECO、MAYLA、ラスカルなど。
音楽
多数の複数キャラクターによる楽曲やコンピレーションアルバムに参加。
初音ミクほど単独での大規模なコラボレーションは多くはないものの、鏡音リン・レンもクリプトン社の主要なプロジェクト、たとえば「マジカルミライ」や「SNOW MIKU」、「プロジェクトセカイ」などには、継続的に参加しています。
こうした形で、初音ミクを中心に築かれてきた大きなインフラやファンベースを活かしながら、リン・レンもしっかりとした露出と存在感を保ち続けているのです。
代表的なグッズ例
ねんどろいどどーる 鏡音リン / 鏡音レン
グッドスマイルカンパニーの「ねんどろいどどーる」シリーズ。
ねんどろいどの頭部に、布製の服を着せ付けられる可動ボディを組み合わせたもので、通常のねんどろいどとは異なる遊び方やディスプレイが可能です。
リンとレンを並べて、手を繋がせるなどのポージングも楽しめます。
入手情報: グッドスマイルカンパニー公式サイトや各種ホビーショップで販売(時期による)。
POP UP PARADE 鏡音レン 劣等上等Ver. L size
グッドスマイルカンパニーの「POP UP PARADE L size」シリーズ。
比較的手頃な価格で大きめのスケールフィギュアを提供するラインです。
このフィギュアは、Giga-Pによるリン・レンの人気曲「劣等上等」のミュージックビデオにおけるレンの姿を立体化したものです。
入手情報: アニメイトオンラインショップなどで取り扱い。
『Two You』オフィシャルグッズ
特徴: 鏡音リン・レン14周年記念ライブ「Two You」のために特別に制作された限定グッズ群。
たま、さいね、△○□×、のくはしといった人気イラストレーターによる描き下ろしイラストが使用されています。
ペンライトやTシャツといった定番アイテムに加え、法被やリボンチャームなどユニークなアイテムも含まれており、ファンコミュニティとの強い繋がりとイベント主導のグッズ文化を象徴しています。
入手情報: イベント特設サイトで情報公開。現在は販売終了している可能性が高いですが、過去のラインナップは確認できます。
鏡音リン・レンの代表曲
曲名 | ボカロP | 使用ボカロ | 特徴・人気理由 |
---|---|---|---|
ロストワンの号哭 | Neru | 鏡音リン | 受験戦争や学校への不満をテーマにした疾走感のあるロック曲。非常に高い人気を誇り、カラオケランキング上位常連。 |
右肩の蝶 | のりぴー (Nori-P) | 鏡音レン | 初期レンの代表曲の一つ(リンver.も存在)。キャッチーなメロディとやや大人びた歌詞が特徴。カラオケ人気も高い。 |
劣等上等 | Giga | 鏡音リン・レン | マジカルミライ2018テーマソング。パワフルなV4Xの歌声が活かされたEDM。MVと共に絶大な人気を博すデュエット曲。 |
炉心融解 | iroha(sasaki) | 鏡音リン | 初期リンを代表するエモーショナルなロックバラード。ニコニコ動画で歴史的な再生数を記録(削除・再アップ前の記録含む)。 |
テレキャスタービーボーイ | すりぃ | 鏡音レン | 近年のレンの人気ロック/ポップヒット曲。軽快なリズムとキャッチーなメロディでカラオケでも人気。 |
悪ノ召使 | mothy_悪ノP | 鏡音レン | 連作物語「悪ノ物語」シリーズ中の楽曲。レンの悲劇的な物語を描き、多くのファンに感動を与えた。対となるリン歌唱の「悪ノ娘」も重要。 |
いーあるふぁんくらぶ | みきとP | GUMI・鏡音リン | GUMIとのデュエット曲。中国語をモチーフにしたコミカルで非常にキャッチーな楽曲。カラオケで絶大な人気 |
鏡音リン・レンの楽曲ライブラリには、リンのソロヒット(「ロストワンの号哭」や「炉心融解」)、レンのソロヒット(「右肩の蝶」「悪ノ召使」「テレキャスタービーボーイ」)、さらに二人で歌うデュエット曲(「劣等上等」など)や、他のボカロと一緒に歌うコラボ曲(「いーあるふぁんくらぶ」など)といった、印象的な楽曲が数多く揃っています。
こうしたバリエーション豊かな楽曲のおかげで、リンとレンはそれぞれの個性を活かしたソロとしても、ユニークな掛け合いを楽しめるデュオとしても活躍しており、プロデューサーたちにとっては幅広い音楽や物語に合わせやすい存在となっています。
特に「悪ノ物語」シリーズのように、物語性の強い楽曲では、リンとレンのキャラクター性がより深く描かれており、聴く人の心に強く残ります。
このようなストーリー重視の楽曲は、ファンとの間により強い感情的なつながりを生み出し、キャラクターへの思い入れを深めるきっかけにもなっています。
公式ストア・SNSリンク
カテゴリー | サイト名/アカウント名 | URL |
---|---|---|
公式サイト | 初音ミク公式ブログ (Piapro blog) | https://blog.piapro.net/ |
piapro.net (キャラクターページ含む) | https://piapro.jp/ | |
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 | https://www.crypton.co.jp/ | |
公式グッズストア | 雪ミク スカイタウン オンラインストア | https://ec.snowmiku.com/ |
SONICWIRE (ソフトウェア販売) | https://sonicwire.com/ | |
ムービック (Movic) | (https://www.movic.jp/shop/pages/HatsuneMiku_Series.aspx) | |
X (旧Twitter) | 初音ミク 公式 (@cfm_miku) | https://twitter.com/cfm_miku |
YouTube | 初音ミク 公式チャンネル (39ch) | (YouTube内で「HatsuneMiku」または「39ch」で検索) |
その他SNS | (初音ミクの項を参照) | (初音ミクの項を参照) |
リン・レンは、初音ミクと同様の公式オンラインインフラ(ウェブサイト、ストア、SNS)を共有しています。
記念ページやストア内の専用セクションは存在しますが、彼らの主要なオンラインプレゼンスは、より広範なクリプトン社の「ピアプロキャラクターズ」戦略に統合されています。
これは既存のインフラを活用する効率的なアプローチですが、初音ミクと比較すると独立したブランドとしての露出は限定的になります。